S-TAT[エスタット]は、3つの検査(A作業検査、B能力検査、C質問紙検査)
で成り立つオールインワンのアセスメントです。
入社後のメンタルケア、ストレスマネジメントに活用頂く場合は、B検査部分を除いた「A/C検査」をお勧めします。
S-TATは、A検査において一定の作業負荷(擬似ストレス)を受検者に与え、そのもとで働く心の機能レベルを解析します。これを「仕事ぶり資質」と呼んでおり、実際の仕事における働きぶりや、その結果を左右する基本的な資質となるものです。また、環境への適応についてはストレスへの耐性となる、大変重要な資質です。
一概にストレス反応と言っても、すべての人に同じ症状が起きるわけではありません。イライラして感情的になりやすい人もいれば、落ち込みやすい人もいます。質問紙法によるC検査では、受検者の意識の上でストレスに対する自覚がどの程度あるか、もし、ストレスにさらされたらどのような反応ぶりとなりやすいか、その傾向を探ります。
事前に現れやすいストレス反応の傾向がわからなければ、自分自身の心の状態に気づきにくく、また対処のしようがありません。ストレス反応の傾向を知ることは、セルフケアの第一歩と言えます。
仕事ぶり資質(A)と、自己意識面におけるストレスの自覚(C)のバランスを表したものが「ストレスマップ」。現在本人がおかれているストレス状態を把握することができます。職場不適応の早期発見と予防のためには、本人のストレス状態に配慮した仕事の配分と自己管理が必要になります。
図1に示すように、ストレスとストレス耐性の関係は、ダムの水量と堤防の関係に例えることができます。ここで言うストレスとはダムの水量、ストレス耐性が堤防にあたります。
ダムにある程度の水量(ストレス)があっても、それに耐えられるだけのしっかりした堤防(ストレス耐性)があれば、普段と変わりなく仕事をこなすことができます。
ただし、図2のようにダムの堤防が低かったり(ストレス耐性が乏しかったり)、大量の水(過度なストレス)が襲いかかってきたときは、水が堤防を乗り越えてあふれ出してしまうことがあります。すなわち、過度なストレスに耐えられず、日常の仕事にも支障をきたしやすく、ストレス症状が現れやすい状態になるのです。
今以上に高いレベルで職場に適応し、不適応を防ぐためには、本人自身が自分のストレス(ストレスの自覚レベル)をつかんでおくことが大切です。また同時に、仕事をこなす力(仕事ぶり資質)とのバランスを考えて仕事に取り組んだり、考え方を修正したりする必要があります。
S-TAT(A/C)は、受検後に結果表を読むだけでも十分効果的ではありますが、フォローアップ研修を併用することによってより深い自己理解と啓発、メンタルケアが可能になります。
研修ではまず、ストレスへの一般的な理解から、セルフケアのはじめの一歩として、ストレスへの気づきと自己理解を深めて頂きます。また、検査の結果資料によって今現在のストレス耐性の程度や、自分が置かれているストレス状態をつかみ、ストレスが高じた時に現れやすい兆候とその対処法を学んでもらいます。
また、実習を通じて、ストレスの主要な原因である人間関係やコミュニケーションについてふり返り、より効果的なストレスマネジメントを可能にする研修内容とすることもできます。(応相談)
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※研修・講演時間は、ご都合に合わせて対応致します。
基本プランは①~②までの100分。ご要望によって、③コミュニケーション実習などを加えることも可能です。(180分)
プランは一例で、実際はお打合せでご要望をお伺いした上、決定します。